私はかつて、独り身だし病気になったら死んだらいいやと思っていた人間です。
しかし、結婚を前にすると、改めて将来を見据えて、医療保険加入について真剣に考えました。
医療保険への加入後、健康診断で引っ掛かって他の保険への加入が難しくなったり、切迫早産で何度も入院勧告を受けたりと、早めに医療保険に入っておいてよかったと思うことが続いています。
みなさんも、この記事を参考に、医療保険への加入を検討してみてください。
医療保険はいらないと思っていた独身時代
私は、今の夫とお付き合いするまで、保険の類に一切興味がありませんでした。
もし私が公的保険で治療できない病気になったり、お金が足りなくて治療ができないとなっても、潔く死んだらいいと思っていたからです。
そこまでして生きていたいとも思ってなかったよ!
私が早死にしたとして、残されるのは父親だけですが、父親も高齢なので、私が先に死んだとしても年金でとりあえず生きることはできます。
しかし、結婚が現実のものとして考えられるようになると、そういうわけにはいかないことに気づきました。
夫とはこの先もできるだけ長く一緒にいたいし、夫を残して治療を潔くあきらめて死ねるかと考えるとそうではありません。
夫も、治せる病気ならばなんとか治療できるように苦慮してくれると思います。
そこで、最低限の保証のついた医療保険に入ろうと考えました。
私自身はバリキャリでもなく、万が一死んだとしても収入的にはそれほど支障が無いと考え、生命保険は無しで医療保険のみを検討しました。
その後、仕事を辞めて現在は専業主婦となりましたが、医療保険だけは入っていてよかったなと感じています。
もったいないから医療保険不要論派だった
まずは、本当に民間の医療保険はいらないのかについて考えていきましょう。
私も最初は医療保険不要論派として、そんなもったいないお金払っていられるか!と思っていました。
医療保険が不要な理由としてよく挙げられるのは、
- 日本は海外と違って公的医療保険が整っていること
- 貯蓄があれば入院費くらい軽く支払えること
などといった意見です。
まず、日本の公的医療保険制度についてみていきましょう。
国民健康保険や会社が属する健康保険など、日本人は必ずいずれかの保険に加入しています。
国民皆保険制度ですね。病院に行った時の支払いが3割になっているのも、この制度のおかげです。
加えて、日本の公的医療保険制度には、高額療養費制度というものもあります。
健康保険は3割負担とはいえ、入院が長引いたりすると、高額になりますよね。
そんな時、支払いが一定額までで抑えられるという制度です。
入院などをして、月額の医療費が一定限度を超えると返金してもらえます。
限度額は各自の収入で決まりますが、支払う医療費が10万円を超えることはそうそうありません。
手持ちのお金が無くても限度額適用認定証を事前に申請しておけば、支払いは一定限度までで済みます。
また、会社勤めの方だと、傷病手当金や、労災保険の休業補償給付など、収入面の保証も手厚いです。
次に、貯蓄があれば医療保険は不要だという意見について。
私は事務職だったのですが、会社で社員の年末調整をしていると、既婚者はほとんどがなんらかの保険に加入していました。
独身でも、親のすすめで加入している方も半数ほどいました。
その時も、こんな風に思っていました。
医療保険に入らないと後悔する理由
では、どうして私が考えを改めて民間の医療保険に加入したのか、その理由をお伝えします。
医療保険が必要な理由1:公的医療保険制度の見通し
医療保険に入らないと後悔する理由の第一は、今後の公的な医療保険制度に対する不安です。
先に述べたように、日本の公的な医療保険制度は他国に比べてかなり充実しており、医療費に困ることはそうそうなさそうです。
しかし、一つ注意しておきたいのが、高額療養費制度については、日数ではなく月ごとの認定になるので、月をまたいでしまうと、意外と高額になってしまう可能性があるという事です。
例えば、1月初旬に入院、1月下旬に退院とすると、同じ月内なので、1月の限度額だけで済みます。
しかし、1月中旬に入院、2月中旬に退院となると、月をまたぐので、1月の限度額+2月の限度額になってしまいます。
このように同じ日数の入院であっても、支払う医療費が変わってきます。
病状によっては、入院の日を自由に選ぶことができないので、金額に驚いてしまうことがあるかもしれません。
また、私はこの公的な医療保険制度が将来的にわたって維持されるとは限らないという点を心配しています。
ただでさえ高齢化社会によって、公的な医療保険制度の運営はひっ迫しています。
高齢者は医療費の自己負担が1割だったのを、2割にしようかと議論されていることをご存じでしょうか??
このような状況を見ていると、将来的には医療費の自己負担の増加だけでなく、高額療養費の限度額が引き上げられることも考えられます。
そこで私は、将来的に公的医療保険制度が現状を維持できなくなった場合のリスクヘッジとして、民間の医療保険が必要だと考えるようになりました。
医療保険が必要な理由2:入院生活の心の余裕
医療保険に入らないと後悔する理由の2つ目は、お金の心配なく入院生活を送るためです。
貯蓄があれば、入院費くらい軽く払えると先ほど述べました。
しかし、若年のうちに大病にかかると貯金も少なく医療費をまかなえません。
逆に、収入が無く貯金だけで生活しなければならない老後になると、入院費で貯蓄が目減りするのがとても怖くなっていると思います。
そして何より、医療保険で保険給付金が下りるという安心感があれば、少しのわがままを言う気持ちの余裕が持てると私は考えました。
入院生活が長くなると、大部屋での共同生活に嫌気がさすかもしれません。
しかし、個室に入る際の差額ベッド代は高額療養費制度の対象外です。
そんな時に、気兼ねなく個室に入りたいと言える金銭的余裕を医療保険はもたらしてくれます。
医療保険が必要な理由3:高齢者の身体の貧弱さ
医療保険に入らないと後悔する理由の3つ目は、高齢者の身体の貧弱さを知っているからです。
高齢になると本当に病院に行く機会が増えます。
父親を見ていると、持病の通院のみならず、歯が痛い、腰を痛めた。
単に道で転んだだけでも受け身が取れずにひどい傷を負ったりしていました。
そのたびに病院へ行きます。
よく、病院が話したいだけの老人のたまり場になっているという話も聞きますが、
父親はシャイなので、決して誰かとしゃべりたいがために病院へ行っているわけではありません。
年金生活になると、収入は固定されてしまうのに病院代は増えていきます。
これに加えて、入院が必要な大病になってしまうと、老後はずっと医療費に悩まされてしまうことになります。
このような理由から、私は医療保険不要論派から考えを改め、医療保険への加入を決めました。
医療保険に入らないと後悔する理由
- 公的保険制度改正のリスクヘッジ
- 入院生活の金銭面に関する心の余裕
- 身体の弱い老後の医療費負担軽減
20代,30代の妊娠を考える女性は医療保険に入るべき
では、いつから民間の医療保険に加入するべきなのでしょうか??
医療保険の支払い保険料は年齢で決まります。
年齢を重ねると支払う保険料が上がるので、誕生日が近い場合は、誕生日が来るまでに加入するのがお得です。
トータルの支払額で見たらそれほど大差ないのかもしれませんが、毎月の保険料が安い方が気持ち的になんか嬉しいですよね。
また、会社の健康診断や人間ドックなどで引っかかると医療保険への加入が難しくなったり、
部位不担保といって保障の対象にならなくなる場合があるので、思い立ったら早めの契約がおすすめです。
また、女性向けの医療保険では、流産手術や帝王切開など妊娠&出産に関する事柄でも保険金が給付されるものがあります。
しかし、これには妊娠が判明する前であることを条件にしている会社もあります。
なので、妊娠を考えている女性であれば、早めに医療保険へ入っておくのがおすすめです。
また、女性だと医療保険加入の際に落とし穴になるのが、避妊のためのピルです。
20代、30代だと生理痛やPMSなどを緩和するために飲んでいる方もいるのではないでしょうか。
保険会社としては、ピルは身体に影響を与えるホルモン剤であることに変わりはないので、数年ではありますが、子宮や卵巣などが部位不担保となる可能性があります。
部位不担保とは、その臓器に関する病気は保障できませんよという意味です。
子宮や卵巣の不担保になると、その期間は妊娠して帝王切開になったとしても保険金は下りません。
なので既にピルを飲んでいる方は、数年不担保になるのを見越して、早めに医療保険に加入しておくのがおすすめです。
そして妊娠を考えていなくとも、医療保険の女性特約では、乳がんなど女性がかかりやすい病気に対する保障が手厚い内容のものがあります。
しかし、妊娠予定が無く、乳がんなどに対する保障を重視するのならば、がん保険を契約するのも一つの手です。
医療保険とがん保険のどちらにするべきかは、信頼できるFPに相談してみてください。
私は急いだこともあり、医療保険を探そうと決めてから実際に契約するまでは3週間ほどでした。
この記事で医療保険に少しでも興味がわいたら、ぜひ一度、保険相談をしてみてください。
おすすめなのは、無料でFPに相談できるマネードクターです。
お金の専門家であるファイナンシャルプランナーが、多数ある保険会社の商品から、自分の要望に合わせてぴったりの保険を提案してくれます。
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保険だけではなく家計の見直しなどの相談にも乗ってくれる心強い味方ですよ!
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