実家に住む高齢の親と気軽に連絡を取りたいけれど、親は高齢者でパソコンは使えないしスマホなんて到底無理。
親がLINEさえ使えれば、スマホで連絡を取りやすくなるのに…と嘆いている方はいらっしゃいませんか??

私の父親もポケベルで時代が止まってたけど、とある方法でスマホのLINEを使えるようになりました!
高齢の親とスマホで簡単に連絡が取れるようになったことで、結婚して実家を出てからも円滑にコミュニケーションが取れています。
今回は、機械音痴で高齢の親が、スマホを使えるようになるまでの道のりをご紹介します。
高齢の親にスマホのLINEで連絡を取りたい
私は父子家庭の一人娘です。
私が結婚して実家を出ると、父親は一人きりになります。
結婚する際、新居の場所は実家と同じ市内を選び、実家へは一時間程度で帰ることができます。
しかし、平日は仕事もしており、休日も夫を置いて毎週実家に帰るなんてできません。
せめて電話だけはしたくても、毎日家の固定電話にかけていれば、電話代がとてつもない金額になります。
そんななか、親がLINEさえ使えるようになれば、メッセージのやり取りも電話も、無料で自由にできます。

パソコンなんて使えない高齢者の親
しかし、私の父親はもう高齢者。
時代はポケベルで止まっています。
さらに、精神疾患持ちで、難しいことは苦手ですぐに無理だからとあきらめてしまいます。

おつかい頼んでも2つが限界だよね!
最新機器なんて使えない極めつけに、パソコンのマウスのことをネズミと呼ぶ始末です。
「昨日床にねずみ落ちてたで。」

何事!?と思ったらパソコンのマウスが机から落ちていました…
ときにらくらくホンやかんたんケータイに代表される高齢者用のケータイやスマホを持ってみるか聞いたこともありますが、
「そんなもん、よう使わんわー。」と拒否されました。

私が操作するスマホ画面見てるだけでも「何がなんやらわからへん…」ってちょっと引いてた…
そんな父親も、私が結婚して実家を出ることとなり、しぶしぶスマホを覚えることにしました。
スマホとネット環境の準備
高齢の親にスマホのLINEを教えるなら、まずはスマホとネット環境を用意しなければなりません。
親に渡すスマホは、私が昔使っていた、先代のiPhoneを渡しました。
余っていたスマホなので無料です。
SIMカードをスマホに挿すのではなく、Wifiでネットをつないでいます。
実家ではスマホのほかに見守りカメラにもネット環境が必要だからです。
それに、親はスマホを家の中でしか使いません。
私がiPhoneを購入したときに、10万円したという話を覚えていて、そんな高額品を外に持ち出すのは怖いそうです。
実家にWifi環境が無い方は、、NECの据え置き型 LTE ルーターとIIJmioの格安SIMを使えば安い値段でネット環境を構築できます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
【安い】インターネット回線がない実家にホームルーターでネット環境整えた

親に渡せるあまったスマホが無い方は、IIJmioだとSIMカードと同時契約で格安スマホを手に入れることができます。
親にスマホを渡すときは設定でトラブルを防止
親にスマホを渡すときは、設定をあらかじめ見直しておかないとトラブルが起きます。
機械音痴な高齢の親のため、スマホを少しでもわかりやすく簡単に使えるように設定しておきましょう。
まず、ロック画面でのパスコードの入力は不要の設定にしておきます。
設定>Touch IDとパスコード
家の中でしか使わないので、この際セキュリティより簡単さ優先です。
そして、文字サイズは大です。
設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ>さらに大きな文字の下部
画面がごちゃごちゃしていると、高齢の親からするとにぎやかでよくわからないと言われてしまいます。
なので、画面下部のアプリを固定表示するエリアにLINEのみを設定します。
その他のアプリは消去するか、フォルダにまとめてください。
設定などの絶対に消せないアプリも、全部一緒に一つのフォルダにぶち込むのです。


少しでも高齢の親を戸惑わせる要素は排除!!


スマホ自体の画面設定ができたら、次はLINEのアカウント登録です。
スマホはデータ通信専用SIMを使ったWifi環境でネット接続しており、電話番号はありません。
なので、LINEのアカウントは、実家の固定電話の電話番号で登録しました。
LINEの登録名は、「実家の親」とかわかりやすい感じで大丈夫です。
電話番号による認証は、実家の固定電話に電話がかかってきてコードが伝えられますので、それを入力します。
LINEの友だち欄には、連絡を取る家族である自分のアカウントだけを追加します。
友だち自動追加や、友だちへの追加を許可などの設定はオフにしておいてください。


お互いに誰やねんってことになるよ!
そして、最初に渡すときにはトーク画面を開いておきます。
トーク画面で閉じれば、次もトーク画面から始まるからです。
ホームやタイムラインなどほかのタブを開いた画面で渡すとトラブルのもとになります。
機械の使えない高齢親と初めてのスマホ
スマホの設定ができたら親に渡します。
高齢者の父親、いよいよ初めてのスマホ、いや初めての携帯電話とのご対面です。
まずはスマホのホーム画面を開くところから。
昔のiPhoneなので、わかりやすくボタンがあります。


まずは、スマホの丸いボタンを押してね!
一生懸命スマホの丸いボタンを押す父親。
しかし、スマホは反応してくれず、ロック画面は解除されません。
スマホのホーム画面を開くところからつまづくとはさすがに予想外でした。
力強く押しすぎたため認識されなかったようで、試行錯誤して力加減を覚えます。
やっとの思いで電源を入れてスマホのホーム画面を開いても、いちいち力強くタッチするために、なかなかLINEアプリが起動しません。


アプリの移動がしたいんじゃないんだよー!
敗者 高齢者の父親 VS スマホ 勝者
敗因:父親の一生懸命が過ぎた!
画面は軽く押すだけでいいんだよと伝えて、なんとか頑張ってLINEの画面までたどり着きました。
これでスマホで簡単にLINEメッセージのやり取りができる!と思いきや、高齢な父親今度は文字の入力ができません。
力加減や指を離すタイミングがわからずに、「あああああああ」などと同じ文字が画面いっぱいに羅列されていきます。
これはもはやキーボードの入力方式がフリック式かどうかという問題ではありません。
昔の携帯の入力方式だと、「ううういあいえ」とかになってしまいました。


父親の不器用にもほどがあるよ…
LINEのボイスメッセージ機能で高齢者も簡単操作
このままではどうあがいてもLINEでメッセージを送ることなんて無理だということで次の案です。
なんと、LINEには、ボイスメッセージ機能があります。
文字入力欄の横にあるマイクのイラストを押すと、スマホのマイク機能を使った入力モードに変わります。


上の画面でいう緑色のマイクを押すと、さっきまで文字入力用だった画面が、大きな黒色マイクの音声入力モードに切り替わります。
こちらの音声入力モードでは、画面下部のマイクの丸い部分を押している間だけ音声が録音されて、指を離すと自動で入力が終了します。
そして、メッセージの送信まで自動でやってくれます。


とても簡単で、高齢の父親もここまでの試行錯誤は何だったのかというくらい、早くコツをつかんでいました!
ちなみに、送られてくるボイスメッセージの最初の方は、押すタイミングが悪いのか、たまに途切れています。
ですが、私の父親は毎回、ボイスメッセージの最初は「わこぺ、おはよう」と私の名前の呼びかけから入るので、伝えたいことは理解できています。


LINEなら親とのテレビ電話も無料!
高齢の親は頑張ってLINEのボイスメッセージを発信できるようになりましたが、そもそもは電話代の削減が目標です。
LINEを使って通話もできなければなりません。
次は、LINEでの電話のかけ方を教えていきます。
通話マークはトーク画面の右上にあります。
その次に、無料通話の文字をタッチしなければなりません。
私が実家で教えたときは、親もできていたのですが、私が結婚して実家を出たころには、忘れたのかできなくなっていました。
実家にいる間は、電話をかけてもらう機会が無かったので、しょうがないです。


そんなにたくさんのことは覚えられないね!むしろここまで覚えたのがすごい!!
こちらが電話をかけて受け取る方はスマホをタッチするのが1回で済むためか、難なくできたので、電話をかけてもらうことはあきらめました。


電話が必要だったらボイスメッセージで「電話が欲しい」ってLINEしてくれればいいんだ!
こうして、高齢の親でもLINEを使うことができ、気軽に連絡が取れるようになりました。


※追記
コロナのせいで実家に近寄ることさえ難しくなった今では、ビデオ通話をよくするようになりました。
私が仕事を辞めて専業主婦になったこともあり、平日の昼はビデオ通話で毎日顔を見ながら話をしています。
ビデオ通話なので、無口な父親でも、話題をひねり出す必要が無く、とても気に入っています。
私も、洗濯物を干す間の暇つぶしに通話ができてとても便利です。


娘の顔見れるだけでええんやって言って、無言の時間が続くのは何とも言えないけどね!!
スマホは無理じゃないかもしれない
私の父親は高齢者の中でも極端に機械音痴だと思います。
そんな父親でも、スマホでLINEを覚えることは無理ではありませんでした。
最初はスマホのボタンのお仕方さえわからず、「もう無理、できなくていい。」と投げ出しかけていたこともありました。
それでも、日を改めて、私が会社に行っている間に努力していたようです。
私も最初はダメ元でしたが、思った以上に頑張って覚えてくれて感動しました。
私が結婚して家を出てからは、平日の仕事帰りに電話をするのが習慣になりました。
10分間ほどの短い時間ですが、お互いの状況報告をしていました。
専業主婦になった現在は、見守りカメラで様子を見て、親の手が空いていそうなときに通話しています。
少しでも会話をすることで、ボケ防止になったらいいなという思いもあります。


たまに認知症予防で「昨日の晩御飯はなに食べたの??」って聞いてるよ!
親と同世代の近所の方は、もう少し普通にスマホを使いこなしていらっしゃいます。
設定次第で、使える機能を増やしたりもできるので、親のレベルに合わせて工夫してみてください。
我が家ではLINEだけでなく、見守りカメラも、高齢の実家一人暮らしに導入してよかったものの一つです。
設置も簡単ですので、親が心配な方におすすめですよ!
【レビュー】高齢の親の実家一人暮らしが心配で見守りカメラ設置【スマカメ2】


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