妊娠中は、突然、想定外のトラブルに襲われがちです。
私もつわりや切迫早産になってしまい、思うように動くことができませんでした。
そこで、頼りになったのが、夫の支えです。
私が専業主婦であるにも関わらず家事が何もできない期間、ずっと家庭の中心となって支えてくれました。
そこで今回は、私が妊娠中、夫にしてもらって嬉しかったことをご紹介します。
妻のために、何かしてあげたいけれど、どうしたらいいのかわからないとお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
初期のつわりからの中期の切迫早産
まずは、妊娠したとき、どういったことがつらいのかをご紹介します。
私は妊娠初期はつわりに、妊娠中期からは切迫流産&切迫早産に苦しみました。
つわりってどんな感じ?
まず、男性はつわりを経験することが無いので、どういう状態なのか理解しにくい方も多いと思います。
私も妊娠前までは、つわりを舐めてかかっていました。
詳しくは、こちらの記事で書きましたが、私は妊娠6週~22週までの約4か月間、つわりと戦いました。
参考記事>>【終わらない】辛すぎるつわりの記録、原因や食べ物調査
私の症状は四六時中、胃腸が気持ち悪いというものでした。
ずっと胃腸に違和感がありました。
そして、空腹や満腹といった感情もわからなくなりました。
このほかに、吐いてしまったり、ずっと何か食べ物を口にしていたくなったりが時期によって変わりました。
何を食べられるかは人によっても、時間によっても変わります。
妻が「食べたい」と言ったから買ってきたのに、拒否られることもあると思います。
こちらとしては、本当に申し訳なく思っていますが、どうしても身体が受け付けないのです。
子供が生まれたら、せっかく作った離乳食を拒否られることもあるあるだとよく聞くので、予行演習だと思って怒らないでいただけると助かります。
また、寝てばかりいると思われるでしょうが、寝ているのが一番楽なのです。
一時期は、自分が歩いているときの振動さえも気持ち悪かったです。
また、動かないのは、まともに食べられない中、できるだけエネルギーを消費しないようとも考えていました。
一日中、いったい何をしているのかと思われる旦那さんもいるかと思いますが、基本的にはずっと胃腸のご機嫌うかがいをしていました。
妊娠発覚当初は、たくさん本を読んで勉強しようと思っていたのですが、あまりにも気持ち悪くて、読書をする気力さえありませんでした。
ベッドで寝ころびながら、地獄のような時間が早く過ぎさることを願うことしかできませんでした。
切迫早産ってどんな感じ?
では次に、切迫流産&切迫早産についてです。
これは、流産&早産になりかけているという状態です。
22週未満だと母体の外で赤ちゃんが生きられないので切迫流産、それ以降だと切迫早産になります。
早産だと、医療技術の発達によりNICUで生存するためのケアを受けられますが、週数が早ければ早いほど重篤な障害が出現する可能性が高くなります。
切迫早産の原因には、感染症や子宮頚管無力症などいろいろとあります。
私の場合は、つわりが落ち着きを見せ始めた20週で妊婦検診に行ったところ、子宮頚管長が短くなっていることを指摘され、自宅での安静を指示されました。
妊婦さんの状態によって安静度合いは変わりますが、私は家事もしないでずっと寝ているように言われました。
入院一歩手前でしたが、急だったこともあり、自宅安静で勘弁してもらいました。
1週間の自宅安静の結果、多少は改善したのですが、油断はできないので、今も夫が率先して家事をしてくれています。
つわりと違い、そこそこ元気で動けてしまう分、今までの分を取り返そうと無理をしがちなので、旦那さんは注意深く見守ってあげてください。
早産になって、万が一にでも子供に障害が残ったりしたら、奥さんは一生自分を責め続けかねないので、動きすぎは絶対に阻止してください。
私がなった子宮頚管長が短くなる切迫流産での安静とは、基本的にはずっと横になっている寝たきりの状態を意味します。
なぜなら、赤ちゃんや羊水などの重みが、子宮頚管に負担をかけるからです。
重力をかけないようにすることが一番大切なので、座っていることさえ禁止される妊婦さんもいます。
家事を何もしない妻
つわり中も、切迫早産中も、両者に共通するのは、家事ができないという事です。
料理はもちろん、お皿洗い、掃除、洗濯もできません。
料理やお皿洗いは立ちっぱなしの時間も多いですし、つわり中だと、においに耐えられません。
洗濯は、つわり中はにおいがきついという事もありますし、切迫早産中は濡れた洗濯物は重いという事で私はお医者さんに禁止されました。
もちろん掃除もできませんでした。
掃除機は重いですし、だんだんお腹が大きくなってくると、しゃがむのもしんどかったので、ごみをまとめるだけでも一苦労でした。
妊娠中の妻に夫ができること
妊娠中の妻が何もできないでいる中、夫は何をすればいいのか、突然だと戸惑ってしまうこともあると思います。
ここから、私がつわり&切迫流早産中に、夫にしてもらって嬉しかったことをご紹介します。
自分のことは自分でする
まず何より、自分の身の回りのお世話は、自分でやってください。
最初に悩むのが、食事をどうしようという点でしょう。
一番おすすめなのは、産後のことを見越して、今のうちに旦那さんも料理が作れるように練習しておくことです。
こちらの記事で、料理初心者におすすめの料理本を紹介していますので、参考にしてください。
ただし、つわり中だと、調理中の料理のにおいをかぐのもつらいという場合があるので、調理中は妊婦さんに離れた場所にいてもらうなど配慮してあげた方がいいです。
また、毎日献立を考えたり、スーパーに寄るのはしんどいという方には、食材宅配のヨシケイのミールキットを利用するのもおすすめです。
栄養士が考えた栄養バランスの考えられたメニューが作れる食材キットが届きます。
すでに野菜がカットされているコースもあるので、時短にももってこいです。
配達料が無料なのも嬉しいポイントです。
どうしても料理をする時間が無い、仕事で疲れていてそんな気力は無いという方には、出張シェフサービスや宅配弁当がおすすめです。
暮らしに寄り添う出張シェフサービス シェアダインは、栄養士やレストランシェフなどが自宅で料理の作り置きを調理してくれます。
TVでも話題で、子育てママが起業したということもあり、それぞれの家庭の悩みに寄り添えるプランが豊富です。
産前産後、離乳食なども対応してもらえ、長いお付き合いができるので、今のうちにお試ししてお気に入りのシェフを見つけておくのもおすすめです。
注意点として、人によっては他人にキッチンを使われるのは嫌だという方もいるので、奥さんに確認してみてください。
宅配弁当でおすすめなのは、管理栄養士監修で糖質にも気を配ったお弁当が特徴の三ツ星ファームです。
冷凍の宅配弁当というと、高齢者向けのイメージがあるかと思いますが、三ツ星ファームは、レストランで出てきそうなおしゃれなメニューが多く、若い世代に人気です。
メニューを選んで注文することもできるので、好き嫌いが多くでも安心して注文することができます。
そして、食事をすると、お皿が台所のシンクにたまってしまうと思います。
私の夫は仕事で疲れていても、帰宅したらお皿を洗ってくれてとても助かりました。
仕事で疲れていてお皿洗いは無理だという方は、食洗機の購入を検討したり、紙製などの使い捨ての食器でしのいでください。
食器洗い機には、工事のいらない据え置き型もあります。
出産後も赤ちゃんのお世話で忙しくなるので、お皿洗いの時間節約のためにも、導入してみるのはおすすめです。
また、洗濯も大変な家事の一つですよね。
洗濯の手間を簡単にするなら、やはり乾燥機付き洗濯機の購入が一番手っ取り早いです。
産後は、赤ちゃんが吐き戻ししたりなど、服やシーツを洗濯する機会が大幅に増えるので、乾燥機付き洗濯機も今のうちに購入しておくと便利な家電の一つです。
掃除は最悪、やらなくても生きていけますが、ほこりが溜まりすぎると、ハウスダストによって心身に支障をきたす場合があります。
夫は、夜に掃除機をかけると近所迷惑になりそうだと遠慮していたのですが、昼間に家にいる私が何もしなかった結果、蕁麻疹が出るようになってしまいました…
私が夫に、どこまでなら掃除ができそうか話していなかった結果、夫としては、少しくらい掃除してくれているだろうと思っていたようで、これは完全に夫婦の話し合い不足で招いた事態でした。
失敗を生かして、お腹がつっかえてしゃがむのはつらいからお風呂掃除はできないと伝えたり、掃除機が奥まった場所にあって重くて取りにくいから簡単に掃除機を手に取りやすいところに出しておいてもらうなど、今後の対策を話し合いました。
我が家は軽めの掃除機なので、私は持ち上げる時間も数秒しかないし少しくらいならいいかと掃除機をかけてしまっていますが、心配な方はロボット掃除機の購入をご検討ください。
家事代行を頼む
仕事が激務で家事にまで手を回すことができないという旦那さんも多いと思います。
また、急にあれやこれやと無理しすぎて夫婦二人とも倒れてしまっては元も子もないので、家事代行に助けを求めてみるのもおすすめです。
家事代行でおすすめなのはミニメイド・サービスです。
掃除や料理、洗濯はもちろんのこと、子どもの軽食づくりなんかもおまかせできるので、第二子・第三子をご妊娠中の家庭にもおすすめです。
妻の食べられそうなものを調達してくる
つわり中はまだしも、切迫流産&早産中は、食事はとれると思いますので、自分だけでなく、奥さんのためのご飯を調達してきてもらえると嬉しいです。
私の夫は、つわり中から、少しでも私に栄養を取らせようと、よく休日に料理を作り置きしてくれていました。
妊婦だと食べられない食べ物も多いので、事前に調べておくのがおすすめです。
また、生ものなどをどこまで制限するかは、人それぞれで違いますので夫婦で確認してください。
我が家は、私も夫も、何かあったときに後悔するのが一番嫌という理由で、生ものなど割とガチガチに制限していました。
そして私は、夫のいないお昼はUber Eatsにもよく頼っていました。
切迫流産&早産中は、動けなくてもやたらとお腹は減るので、重宝しました。
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妻に重いものを持たせない
次に、妊娠中はあまり重いものを奥さんに持たせないようにしてください。
重いものを持ちすぎると、早産の確率が上がる可能性を示唆する研究があります。
また、第二子、第三子妊娠中で切迫流産&早産になってしまった妊婦さんの中には、あまりお子さんを抱っこしないようにとお医者さんに指示される方もいらっしゃいます。
このように重みというのは妊婦にとって結構な負担です。
もし重いものと早産に関係が無かったとしても、妊婦さんは、あの時無理してしまったからかなと自分を責めてしまう可能性があります。
夫は、妊娠発覚当初から私に重いものは持たせませんでした。
料理の食材も夫が仕事帰りに購入してきてくれるため、スーパーにも数か月行っていません。
また夫は、私と一緒に出掛ける時も、母子手帳を自分のカバンに入れて持ち歩いてくれたので、私は小さいバッグにスマホを入れるのみでとても負担が軽かったです。
たまに妊婦検診に一人で行くと、あまりのカバンの重さにびっくりすることもありました。
妻をあまり歩かせないようにする
私は、つわりで何か月も寝込んでいた結果、もともと無い体力が極限まで低下していました。
ちょっと歩いただけですぐに息切れ、数時間後には筋肉痛になってしまう始末でした。
つわりが落ち着きだしたころ、リハビリがてら夫婦でベビー用品を見に出かけて、1万5千歩ほど歩いてしまったのですが、途中で倒れかけて壁に寄っかかってしゃがんでしまいました。
そして、その後子宮頚管が短くなっていることが発覚し、無理しすぎたかなと後悔しました。
また、つわり中は気持ち悪くて歩くのがしんどいですが、切迫流産&早産では、できるだけ横になっていることが必須になります。
私が切迫流産と初めて診断されたときに、お医者さんに移動はタクシーとかにした方がいいですか?と聞いたら、「そもそも移動はしないでください。」と言われたほどです。
その後、子宮頚管が伸びて、少しだけ安静指示は解けたのですが、油断は禁物です。
ちょっとはリハビリに散歩くらいしたほうがいいんじゃないかと思うこともあるのですが、やはり無理しすぎて後悔はしたくないし、一人で出かけるのが少し不安な部分もあります。
なので、よほど大事な用事でない限り、一人では出歩いていません。
それからは夫と出かけるときも、あれもこれもと用事をまとめずに、移動距離を減らすことを第一に考えています。
現在も、ベビー用品などを見に行っても、歩くのは1万歩までと決めています。
ちょっとでも疲れたら、すぐにカフェに入って休憩もしています。
我が家は自家用車が無いので、移動にはバスや電車といった公共交通機関を利用していますが、妊娠してからは、タクシーもよく使います。
それまではタクシーに乗るなんて片手で数えられる程度だったのですが、妊娠中は、1か月でもう10回以上タクシーに乗っていました。
夫が私の体調を優先して、妊婦検診へ行くのにもタクシーを使ってねと言ってくれるので、病院へも遠慮なくタクシーを使っています。
タクシーを手配するのには、初めて配車アプリを使ったのですが、とても便利でよかったです。
タクシー配車アプリにはいろいろと種類がありますが、私はタクシーが来るのが比較的早いGOが好きです。
登録の際には、ぜひこちらのクーポンがもらえる紹介コードをご利用ください。
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妻のメンタルケアをする
最後に、妊娠中はただでさえメンタルが弱ってしまう妊婦さんも多いので、奥さんのメンタルケアも気にかけてください。
責任感の強い妊婦さんほど、動けず何もできない自分に罪悪感を感じてしまうと思います。
私は専業主婦なので、家事もしないとなると、何のためにいるのかという状態になってしまうのですが、夫は私を責めることは一切言いませんでした。
それどころか、ちょっと洗面台を掃除しただけでも、めちゃくちゃほめてくれました。
そしてその次には、「ありがとう。でも無理はしないでね」と言葉を続けてくれました。
私たち夫婦は、どちらかというと妻より夫の方がきれい好きで家事を放置しないタイプ、かつ夫は自分で率先して動けるタイプだったのであまり揉めることはなかったのですが、
SNSなどでは、言わないと家事をやってくれないと愚痴をこぼす妊婦さんをよく見かけました。
なので、頼まれる前に家事をするという事を心がけてください。
そのほかには、夫が残業を早く切り上げて帰ってきてくれたのも嬉しかったです。
私は、家で一人で寝ころびながら地獄のような時間が過ぎるのを待っているだけなので、一緒にいてくれるだけでだいぶ心が安らぎました。
会社では、育休などのこともあり、早いうちから上司に妊娠を伝えていたので、多少は早く帰りやすかったようです。
ただし、奥さんによっては、妊娠中はなにが起こるかわからないので、安定期までは、もしくは無事に出産するまでは、必要な人以外に妊娠報告しないでほしいという方もいます。
夫が話の流れで同僚に妊娠の話をした時も、同僚に「それ言っていいの?奥さんの許可とった?」と心配されたそうです。
また、報告する相手によっては、あまりに妊娠初期だと「もう妊娠報告するの?浮かれすぎじゃない?」と思われることもあるようなので注意してください。
理解が無い!と喧嘩にならないために知りたい夫の気持ち
つわりや切迫流産&早産、ただでさえ辛い状況の中、妊娠中に喧嘩をしてしまう夫婦も多いと聞きます。
幸せな妊娠生活をおくるため、夫婦関係に支障をきたさないためにはどうしたらいいのでしょう。
私たち夫婦は、ちょっとしたすれ違いはあっても、喧嘩をしたり、お互いを嫌うことは一切ありませんでした。
そこで、夫に私の妊娠中、どうしてそんなに優しく対応できたのか、当時の気持ちを聞いてみました。
夫は、料理を出すときは絶対に「食べられなかったら俺が食べるから無理しなくていいからね!」と言ってくれていました。
もちろん深夜に帰宅するような激務ではなかったから頑張れたことだけど、平日はスーパーでお惣菜買うことも多かったし、帰りが遅い日がたくさん続いてたら、家事代行とかを頼んでお金で解決してただろうと話していました。
つわりや切迫早産とか、男には理解できないことでも、調べたら情報はたくさん出てくる。
何より、普通は病人に鞭打つようなことはしないのと同じで、そんなことをしてしまうんならその考えは今のうちに改めた方がいいと思う。
以上が、私が妊娠中トラブルに見舞われたときの夫の気持ちです。
妻の私からすると、夫の優しさが無ければ、成り立っていなかったと痛感しています。
急にすべての家事をやらなければならなくなるという状況は、想像以上に大変で、イライラしてしまうこともあると思います。
そんな時は、先述したように、便利家電や家事代行サービスなどを活用して無理しすぎないようにしてください。
私の夫も、家事に追われるだけではなく、ゲームをしたりして気分転換していました。
私も、家事を頑張ってくれてる分、思う存分、遊んで息抜きして!という気持ちでした。
また、たまに飲み会に行くときも、私のご飯の準備をあらかじめしてくれていたので、快く送り出すことができていました。
お互いの気持ちがわからない時は話し合うなどして、夫婦関係がこじれないうちに解決をはかってみてください。
夫婦によって考え方が違うので、すべての夫婦にとっての解決策にはなりえませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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