高齢者の親が一人暮らしになる時、どのように見守ればいいか、悩んでしまいますよね。
私は結婚時、父親を一人残して実家を出るのがとても心配でした。
我が家では、実家に見守りカメラを導入することにしました。
スマホを持たせるだけでは、万が一の時の対応が遅れてしまう可能性があるからです。
見守りカメラは体調面の監視にも役立ちます。
今回は、見守りカメラのおすすめや設置方法など、私が実際に経験したことを踏まえてご紹介します。
一人暮らしの高齢親を監視する大切さ
私は父子家庭の一人娘です。
結婚が決まった時、一番心配だったのが、高齢の父親が一人暮らしになってしまうことでした。
持病を抱えている父のこと、私が気づかない間に何かあったら…そんな不安が常にありました。
高齢の親の一人暮らしで怖いのは、万が一倒れてしまった時、すぐに気づけないことです。
訪問看護に週一回お世話になることは決まりましたが、倒れた時にすぐ気がつくわけではありません。
私が電話で定期的に安否確認を取るにしても、父は散歩が好きで、なかなか電話に出てもらえないことも。
実際、結婚前に義実家へご挨拶で初めて2泊以上実家を離れた時。
実家の父に電話をかけても、タイミングが悪く繋がらないことが多く、心配性の私は最悪のケースも想定してしまいとても不安だったのを覚えています。
我が家の固定電話が古くて留守電機能がなかったのも問題ですが、買い替えたとしても、機械音痴な父親が細かく留守電をチェックできるとは思えませんでした。
電話に出ないだけでは、単に電話に気づいていないのか、倒れているのか判断がつかないのが問題でした。
離れた場所の高齢親を見守るおすすめカメラ
そこで、見守り対策として、ネットワークカメラを実家に設置することにしました。
ネットワークカメラは、格安なものもたくさん売られています。
しかし、実家に設置するので、セキュリティも心配でした。
セキュリティを重視して、日本企業のネットワークカメラで検討したのが以下の2機種です。
スマカメ2
まず最初に検討したのは、スマカメ2 スタンダードです。
スマカメ2は国内サーバーで運用されています。
個々のカメラもパスワード管理され、ユーザー側での任意変更も可能なので安心です。
有線LANだけでなく、無線LANでも接続できて便利です。
私はホームルーター+SIMカードで実家に無線のWifi環境を作っているので、ありがたい機能でした。

動体検知もついており、動きがあると録画やアプリ通知するよう設定できます。
録画はmicro SDカードが利用可能で、防犯カメラとしても機能します。
パナソニック 屋内HDカメラ KX-HRC100-K
もうひとつ、調べていて気になったのが、パナソニックの屋内HDカメラ KX-HRC100-Kです。

こちらもmicro SDカードで録画できるうえ、タイムプラス機能もついています。
一日分の動画を約10倍速で確認できて便利です。
動体検知のみならず、音や湿度にも反応。
もちろん暗視モードや通話機能もついています。
さらに、カメラ側で映像を見れないように設定することもでき、親のプライバシーを守れます。

今はちょっと見ないでほしいって時に便利!
豊富な機能やブランドの安心感を求める方には、パナソニック製がおすすめです。
見守りカメラスマカメ2のレビュー
結局、私は当時安かったスマカメ2の方を選びました。
なぜなら、設置前はカメラがちゃんと見守りに役立ってくれるか、心配だったからです。
なので、気軽に試せる価格で準備できるスマカメ2にしました。
不都合があればパナソニックの方を買い直そうと思っていたのですが、不満がないのでスマカメ2を使い続けています。
接続方法と初期設定
スマカメ2スタンダード(CS-QS10)の設置はとても簡単でした。
設置にはまず、どこなら監視されてもかまわないか、親の意向を確認しました。
父親からは特に要望がなかったので、リビング全体を広く見渡せる窓際を設置場所にしました。
付属のスタンドで設置し、電源を近くのコンセントに繋ぎます。
設置場所によって、クリップ式やマグネットタイプなどのオプションが発売されています。
慣れるまでは、外出時に親がコンセントを抜いてしまい、映らなくなることもありました。



コンセント差しっぱなしでいいよって伝えてね!
設置したら、WPSボタンを押すだけでホームルーターのWiーfiにつながりました。
見守りカメラをネットに繋げらたら、あとは見る側の設定です。
スマカメ2には、iPhoneやAndroid向けの専用アプリがあります。
アプリをダウンロードして、カメラ本体のQRコードを読み込み。
パスワードを入力すれば、すぐに見守りカメラの映像を見られます。
パソコンで見たい方向けには、Windows用のアプリがありますよ。
実際のカメラ映像
見守りカメラの画質は五段階から選べます。
私は最低の設定にしていますが、十分見えています。
テレビで同じ番組を見ていたらわかるぐらいで、特に画質で困ったことはありません。
モザイクだらけになっちゃいましたが、下記のような写りです。左側にいるのが私です。


暗視モードもあり、部屋が暗くなると自動的に赤外線を利用した暗視モードに切り替わります。
右側はテレビ上のカレンダーの部分をズームしてみました。




暗視モードがあるので、実家の見守りだけでなく、ペットやベビーモニターがわりにする方もいます。
ただし、赤ちゃんやペットの寝てる時など、暗い環境でも見守りたいなら、スマカメ2ローライトPoEの方がおすすめです。
赤外線機能がオフにできるので、暗い環境にいる対象(赤ちゃんやペット)の邪魔をしません。
スタンダードの場合、部屋の電気を消すと、暗視モードの赤外線機能でカメラが赤く光ってしまいます。
ちなみにベビーカメラについては、こちらの記事も参考にしてください。


スマカメ2のデータ通信量
スマカメ2の動画はH.264対応で、通信量も最低限で済みます。
実家はホームルーター+SIMカードでWi-Fi環境を構築していますが、低速環境でも問題なく親の姿を確認できます。
SIMカードにはIIJmioを使うと、見守りカメラ分のデータ通信を消費せずに自分のスマホにデータシェアリングできるのでおすすめです。
見守りカメラの映像を見るのは一日数回、それも十数秒な方には十分なネット環境です。


常になめらかなカメラ映像を見続けたい場合は、光回線などを用意するのがおすすめです。
実家用の光回線としておすすめなのは、工事不要のSoftBank Airです。
SoftBank AirのおうちWi-Fiは、コンセントに挿すだけで届いた日から高速通信が使えるんです。
固定電話とのまとめ割引という、実家にピッタリのプランもありますよ。


スピーカーとマイクの通話性能
スマカメ2には、スピーカーとマイクもついているので、通話もできます。
しかし、通話性能は正直、期待するほどではありませんでした。
父親が高齢で耳が悪いからか、スピーカーの質の問題なのか、少し聞き取りづらいと言っていました。
マイク機能は、親の見るテレビの音がしっかり聞こえる時と、ノイズでよくわからない時があるので、通信速度の影響が多そうです。
レビューを見ると、声の届き方についてはパナソニック製の方が良さそうです。


見守りカメラで連絡のすれ違いが減った
見守りカメラをつけてよかったのは、連絡のすれ違いが減ったことです。
冒頭で書いた通り、カメラなしだと父親が現在どこにいるのかわかりません。
実家を出てからはLINE通話をよくしていたのですが、空振りになる事も多かったです。
父親は電話に出られないと、気に病んで外出もせずにソワソワと連絡を待ってしまう性格でした。
しかし、見守りカメラで手軽に在宅を確認できるようになりました。


お互い気に病むことなく、電話できるようになってよかったです。



暇そうな時とかよくビデオ通話するよ!


親からしたら監視カメラはどう感じる?
父親は最初、「見守りカメラなんて監視されているみたいで嫌だ…」と設置を少し渋っていました。
しかし、いざ設置すると、コミュニケーションがとりやすくなったと喜んでいます。
高齢の一人暮らしなので、孤独感を感じやすいと思いますが、私がカメラを見ている話をするとうれしそうです。
父親いわく、「毎日ちゃんと見守ってくれてるのが伝わってくるし、もし自分の身に何かあったとしても安心だ」と思うようになったそうです。
親が感じる孤独感を減らせたのも見守りカメラのメリットでした。
見守りカメラと一緒に、おさがりスマホを使ってLINEでコミュニケーションをとるようになった影響も大きいでしょう。
みなさんもぜひ見守りカメラを活用して、実家の親とコミュニケーションをとってくださいね。


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