私は、小学生の時に母親を亡くし、結婚するまでの二十数年間、ずっと父親と二人で暮らしてきました。
そんな父子家庭の料理事情や困ったことを娘目線でご紹介します。
父子家庭になったけど、子供の食事をどうしようか悩んでいるシングルファザーの父親にもぜひ読んでいただきたいです!
料理しない、というかできない親
まず、父親は料理をしませんでした。というか、できる状況にありませんでした。
父子家庭になった当初は、父親も頑張って働いていて、仕事のある日も、忙しい仕事の合間にお弁当を買って届けてくれたりしていました。
勤務時間が不規則な仕事だったということもあり、父親は料理をする余裕はありませんでした。
しかし、父親としては、私に不自由をかけたくないらしく、私が「お弁当くらい自分で買いに行けるよ!」と言っても、仕事中に時間を見つけてお弁当を買って届けてくれていました。
たとえ料理ができなくても、それが父親の精一杯の愛情表現だったことはよく伝わってきたし、感謝しています。
そして、私が高校生になると、父親の病気が悪化して、働くことができなくなってしまいました。
父親がずっと家にいることになったので、料理も父親が自ら作ってくれることになりました。
しかし、病気の影響もあって、父親は物事を段取りよく進めることが苦手です。
手の込んだ料理は難しくてできません。
父親のレパートリーは、豚肉の生姜焼きか野菜炒め、白菜と豚肉の煮物が精一杯といったところです。
美味しいとはいえ、ずっとワンパターンな味付けが続くとさすがにきついです。
食事に満足できないとだんだんとストレスもたまっていきます。
買った方が種類もあるし、安くて美味しいという結論に至りました。
この記事の後半で紹介するお弁当サービスを駆使すれば、食事に不自由はありませんでした。
片親の子供に料理の呪縛をかけないで
次に、父子家庭の娘である私の料理事情です。
人と会話をしている流れで、「父子家庭なんだ!」と家庭事情を伝えると、よく言われる言葉があります。
「じゃあ料理とか大変じゃないですか??」
母子家庭で育った娘さんや息子さんもこういったことを言われるのでしょうか??
ひとり親だと子供が料理担当だと思われるのは、片親育ちの宿命なのでしょうか??
しかし私は、親が料理をしないのなら子供がすべきという方向にはいってほしくないです。
私が料理をまじめにやるようになったのは、大人になってからです。
それも、片親だからという理由ではなく、両親がそろった家庭に育つ子供と同じように、結婚を見据えた花嫁修業感覚で始めました。
父子家庭の娘の私がなぜ料理をしなかったのかというと、中学生や高校生の時は学校の宿題に忙しかったからです。
大学生になってからも、講義やバイトなどで疲れてしまう日々が続いていました。
社会人の時は、仕事を終えて疲れている中、料理を頑張る気力もありませんでした。
子供の私が思うに、私が父子家庭であることになんの不満も感じなかったのは、父子家庭だからといって家事を強制されなかったからだと思います。
もちろん気になったら掃除とかはしますが、母親がいないんだし自分が頑張らないと!と気負って家事をやることはありませんでした。
なので、子供が料理好きならかまいませんが、片親の子供だからという理由で、無理して料理を頑張る必要はないと思います。
父親が娘の私がやりたいことを尊重してくれたのは本当にありがたかったです。
家事に追われることもなく、周りの両親がそろった家庭と同じように、勉強や遊びに時間を使うことができました。
料理を頑張る子供さんの姿は素敵ですが、それは自分で料理したいと思うからこそ成立するのであって、親から強制するものではないと思います。
手作り料理orお惣菜弁当
父子家庭で、親が仕事で手いっぱいで料理できないという場合、子供の食事事情は二極化すると思います。
父子家庭の子供の食事事情
- テレビ番組や料理本を見て、自分で料理を頑張る子供
- 中食や外食を有効活用する子供
これは、片親になった時期によっても変わると思います。
しかし、両者のどちらが良い悪いということではありません。
自分たちの家庭事情に合ったスタイルを選べばいいことだと思います。
私は料理をしない親=悪いということではないと思います。
多少手を抜いても子供は育ちますし、手作りの料理じゃなくでも、きちんと食べさせることの方が重要です。
それより、親が頑張りすぎてつぶれないことの方が大事だと思います。
なにか一つ、手が回らなくて出来ない家事があっても、ほかで頑張っている親の姿を見せていたら、責められることもないと思います。
実際、私がそうでした。
無理しすぎて、親が壊れていく姿を見る方がつらい場合もあるよ!
今では、総菜や冷凍食品などもたくさん売っているし、料理は休日など、できる余裕があるときにすればいいと思います。
ただでさえ父子家庭って少数だし、支援も母子家庭と同等にあるかと聞かれれば、そうではないですよね。
会社の理解が無くて、仕事に融通が利かなかったりすることもあると思います。
そんな時に、炊事掃除洗濯など家事全般を一人で頑張る必要ないと思います。
多少家事に手を抜いても、親と子供がつぶれないことを優先してください。
手作り料理を与えることよりも、一緒に会話をすることの方が大切な時もあります。
今の時代、外食だけでなく、テイクアウトや宅配など中食がかなり充実しています。
負担なく気楽に毎日を過ごせる方法を探してください。
家事代行サービスを利用するのもおすすめです。
シングルファザーにおすすめなのはミニメイド・サービスです。
掃除や料理、洗濯はもちろんのこと、子どもの軽食づくりなんかもおまかせできます。
スタッフの教育にも力を入れており、手厚い研修を受けた厳選されたスタッフがそろっていて、20年以上継続利用されているご家庭も20%以上ある老舗の家事代行サービスです。
また、料理に特化した家事代行でしたら、出張シェフサービスがおすすめです。
暮らしに寄り添う出張シェフサービス シェアダインは、 栄養士やレストランシェフなどが自宅で料理の作り置きを調理してくれます。
育ち盛りのお子さんがいると、食事の栄養バランスも気になるところだと思いますので、こうして手作りの料理を作り置きをしておいてもらえるサービスはとてもありがたいですね。
離乳食や幼児食に対応できるシェフもいますので、小さなお子様がいる父子家庭にもおすすめですよ。
No.1出張シェフのシェアダイン〜栄養士・レストランシェフが登録
2時間お試し体験プラン5900円はこちら。
とある父子家庭の娘のご飯事情
では、父子家庭で育った私が、実際にどのようなご飯を食べて育ってきたのかをご紹介します。
私が小学生や中学生の頃は、基本的にほっかほっか亭のお弁当か、コンビニ弁当で生きていました。
当時は、持ち帰りできる中食の選択肢はそこまで多くありませんでした。
今は、冷凍食品でもおかずだけのセットが売られてたりして、めちゃくちゃ羨ましい!
あとは、幸い自宅周辺に飲食店が多かったので、外食もよく利用していました。
宅配弁当が晩御飯に大活躍時代
社会人になる頃には、中食のラインナップもかなり充実してきました。
コンビニのお弁当は種類もたくさんあって、入れ替わりも頻繁です。
また、スーパーでもたくさんの冷凍食品が安い値段で売られています。
しかし、長年のワンパターンな料理に飽き飽きした我が家では、宅配弁当を利用することにしました。
おかずは宅配弁当にまかせて、父親は私が買ってくるまでの間に、家でご飯を炊いてお味噌汁を作って待っていてくれました。
ご飯炊きとお味噌汁づくりくらいなら、病気の父親でも簡単にこなすことができますし、私も帰宅してすぐに晩ご飯が食べられるのがよかったです。
宅配弁当のおすすめは、
こちらも管理栄養士監修で、カロリー、糖質量、塩分量に配慮された冷凍の宅配弁当です。
宅配弁当だと、お年寄りのイメージが強いと思われがちですが、若者からも美味しいと好評なのが、三ツ星ファームです。
7食、14食、21食と3つのコースがありますが、すべてメニューを自分で好きなように選ぶことができます。
宅配弁当ではなく、少し時間の余裕があって、自分の手で料理した出来立てご飯を食べさせたいという父親向けには、食材宅配のヨシケイのミールキットがおすすめです。
栄養バランスの整ったメニューが用意されており、作るのに必要な食材とレシピを届けてくれます。
食材の買い出しや、献立を考える手間を省くことができるので、料理へのハードルも少し低くなると思います。
中には、食材をカットしてくれているコースもあります。
父親自身の仕事の忙しさや料理レベルに合わせて選んでみてください。
>>働くあなたに簡単レシピでバランスごはんをお届け♪食材宅配のヨシケイ
親が料理下手で困ったこと
食事は外食や中食サービスの充実で困りませんでしたが、親が料理をしないことで困ったこともありました。
中学生高校生になるとお弁当問題勃発
一番問題だったのが、お弁当です。
小学生でも、運動会などの行事の時は、お弁当が要求されます。
父親は頑張ってお弁当を作ってくれるのですが、何をお弁当に入れたらいいのかわからず、入っているのはイシイのミートボールと卵焼き、冷凍食品でした。
当時のお弁当向け冷凍食品は種類も少ないうえ、あまりおいしくありませんでした。
これが父親の精一杯だったのですが、いつも同じお弁当に飽き飽きした私は、ついにコンビニ弁当を買ってきて、学校に持っていくお弁当に詰め替えるという行動まで起こしてしまいました。
そして、娘の私が中学生や高校生になると、給食がなくなり、お弁当制度になりました。
父親のみならず、私自身もお弁当の作り方がわからず、カレーの上にご飯をのせるというトリッキーなお弁当を作ったこともあります。
結局、学校で選択制になっていた給食や購買のパンを買って食べていました。
家庭での食事と、お弁当はまた違う知識が必要になるので、勉強はしておいたほうが良いと思います。
考えないお弁当
こちらの本は、ロジカル調理で有名な管理栄養士さんの栄養バランスも考慮したお弁当のレシピ本で、シングルファザーの方に特におすすめです。
段取りよくお弁当をつくるためのタイムスケジュールも載っているので、忙しい朝の味方になってくれます。
見よう見まねの料理ができない
もう一つ親が料理をしないことで困ったのは、料理を学べないことです。
私が初めて料理をしたのは小中学生の時、それも気が向いた時くらいでした。
とはいっても、小学生の頃だと料理のやり方がわからないので、カツオのたたきを買ってきて切るくらいが精一杯でした。
料理の基本もなにもよくわからないので、料理に対してそれほど興味もわきませんでした。
その後、私も年齢を重ね、結婚を見据えるようになると、婚活において料理ができることの重要性に気が付きます。
しかし、我が家では、私が25歳を過ぎるころまで、大さじの概念すらありませんでした。
これまでたまに料理をすることがあっても、とりあえず焼くか煮るということしかできませんでした。
家庭料理がおいしいというイメージもなければ、参考にする家庭の味もありませんでした。
普通は、父親や母親の背中を見て料理を学んだりするのでしょうが、私には料理を学ぶべく見る背中がありませんでした。
大人になってから、レシピ本を見て勉強したり、料理教室に通うことで人並みに料理ができるようにはなりましたが、親から料理を教えてもらっている友達を少し羨ましく感じることはありました。
私が料理を好きになったきっかけは、こちらのレシピ本を参考に、初めて肉じゃがを作ったときです。
料理のきほん練習帳
自分の手でもこんなにおいしい料理が作れるんだと気づき、みるみるうちに料理にはまっていきました。
それから私は料理の基本を一から学んで上達していきました。参考になった本はこちらの記事をどうぞ。
現在では、女性だけではなく、男性でも料理ができることは大切なスキルです。
時間と心に余裕があるのならば、父親が料理を覚えて、休日に子供と料理でコミュニケーションをとるのもおすすめです。
お手軽なのは、ストアカでオンラインの料理教室を受講することです。
1000円〜受けられる格安の料理教室がたくさん開講されています。
もちろん単発で受講することも可能なので、気が向いた時や時間に余裕のある時だけ学べます。
シェフによる本格的な料理の教室だけでなく、料理の基礎を学びたい人や、時短や作り置きを学びたい人向けの教室教室など目的に合わせて選ぶことができます。
料理カテゴリだけで2000講座以上あり、口コミも見れるので、自分にぴったりの先生を見つけやすいです。
>>プロから教わるオンライン料理教室が1,000円から【ストアカ】
また、お金にも余裕がある方ならあのライザップの料理教室もあります。
プロによるマンツーマンの指導により、短期集中で料理を覚えることができます。
それに、ただ料理を作るだけでなく、献立を作る力などの総合力も身につきます。
自分で作った料理を子供に食べさせたい!けれどシングルファザーになるまで料理をしてこなかった…という方にとてもおすすめです!
まずは無料で料理力診断もできますよ。
>>一流料理人があなたの劇的な料理上達にコミット!【RIZAP COOK】私が小さかった頃とは異なり、現在では、宅配弁当やミールキット、家事代行サービスなど、料理に困る親を助けるサービスがかなり充実しています。
これを活用しない手はないですし、それぞれの家庭事情に合った一番いい方法を選んで、子供さんとのコミュニケーションの時間も大切にしてください!
コメント