私たちは、親なしの結婚式を挙げました。
一番の理由は、気楽にやりたいからでしたが、死別&離婚の片親同士の結婚だったので、ちょっとややこしい問題がいろいろあったのです。
今回は、結婚式に親を呼ばないときにどう説得すればいいのか、私たちの経験談をお伝えします。
結婚式に親を呼ばないと親不孝だと言われがちですが、結婚式だけが親孝行の方法ではありません。
毒親育ちで結婚式に親を呼びたくないという方もいらっしゃると思います。
家庭事情で結婚式を諦めてしまうのはもったいないです。
この記事が少しでも、楽しい結婚式への道しるべになれば幸いです。
結婚式についてもっと詳しく知りたい方には、こちらの記事で一から十まで解説しています。
結婚式に親を呼びたくない理由
結婚式に親を呼ばない話をすると、なかには親と仲が悪いんだねと決めつけてくる人もいます。
決めつけ良くない!
しかし、結婚式に親を呼ばない理由には、色々な家庭事情があります。
親の病気など心身の事情で呼べない
私の父親は精神的な病気があり、緊張する場が苦手なので、新婦の私とバージンロードを歩くのは少し難しそうでした。
それに加えて、夫は出身地が遠方であるという問題もありました。
それぞれの地元が離れている場合には、どちらの実家に近い方で結婚式を挙げるのか、はたまた中間地点で挙げるのかも考えなければなりません。
親が病気の場合、遠距離の移動が難しいという方もいらっしゃると思います。
病気に限らず、高齢でも、あまりに長距離の移動などは避けたいですよね。
そうなると、親でも結婚式を欠席という選択肢を取らざるを得ない状況も出てきます。
毒親で嫌いだから呼びたくない
また、世の中の子供の全員が親と仲がいいとは限りません。
なかには、両親とは不仲で疎遠だったり、絶縁している人もいます。
毒親で苦労してきたという人は少なくありません。
私も、極端に親と仲が悪いわけではありませんが、感謝の手紙は読みたくない派でした。
家庭環境で苦労してきた分、育ててくれた感謝よりは、一緒に頑張ってきたねという思いの方が強かったです。
また、家庭事情がとても複雑だったため、親族紹介や生い立ちムービーなんて自分には到底考えられませんでした。
何より、嫌いな人を結婚式に呼びたくないというのは新郎新婦誰しもが思うことですよね。
毒親育ちは、その嫌いな人が親だっただけです。
親が結婚式をめんどくさがる
あとは、ただ単純に結婚式がめんどくさいと思うご両親もいらっしゃいます。
新郎新婦の中にも、結婚式めんどくさい派がいるのと同様に、親の中にも結婚式をめんどくさいと感じる方はいらっしゃいます。
家族婚などの少人数婚ならまだしも、披露宴ありの結婚式だと、ゲストの方々にあいさつ回りをしたりと両親の負担も大きくなります。
人前を恥ずかしいと感じるご両親もいらっしゃるでしょう。
私も披露宴などのゲストを呼ぶ結婚式は恥ずかしいので、ご両親が結婚式に出たくないと思う気持ちはとてもよくわかります。
両親の結婚式不参加には悲しみを感じるかもしれませんが、逆に言えば、自由に自分たちの意見を反映できるのは魅力的です。
逆に、新郎新婦の中には、親の過干渉が過ぎるから、細かく口を出されないように結婚式に呼びたくないという方たちもいます。
お金などの支援をしてくれるならまだしも、援助もなしに文句だけ言われるのも嫌ですよね。
これ以外には、再婚で二度目の結婚式となる場合、もう一度両親を呼ぶのは気まずいと考える方々もいます。
片親同士の結婚式どうする?
片親の場合、結婚式をどうしたらいいのか悩んでしまいますよね。
私たちは、妻と夫、どちらも片親同士で結婚しました。
妻は母親死別、父親持病ありの片親育ち
新婦である妻の私は、父子家庭で育ちました。
母親とは小学生の時に死別しており、ずっと父娘の二人暮らしでした。
結婚を機に実家を出て、父親と同じ市内で、夫と暮らしています。
先ほど書いた通り、精神障害者であるため、きちんとした場所は苦手で、挙式を上手にこなすビジョンが全く見えませんでした。
夫は両親離婚も双方と仲良し
新郎である夫は、両親が離婚しています。
しかし、夫本人は、父親とも母親とも仲が良く、両方と交流があります。
結婚式をするにあたり問題だったのは、離婚している場合、両親のどちらを招待するかということです。
親と子は仲が良くても、父親と母親は顔も合わせたくないという状態の離婚家庭も多いと思います。
夫も両親と仲が良いので、結婚式をするにあたりどちらに来てもらえばいいかに頭を悩ませていました。
親を呼ばない時の説得方法
妻と夫、両方に複雑な家庭事情があることももちろんですが、恥ずかしいし気楽にやりたいという気持ちから、二人だけで結婚式をやることになりました。
でも、親の許可を得ないことには、気持ちよく準備も進められません。
結婚式は誰のために、何のために挙げるものなのでしょうか??
自分のため?両親のため?祖父母のため?お世話になった方々?
それは、結婚式を挙げるそれぞれの新郎新婦によって変わります。
お世話になった人への感謝を伝えたい人。
両親や祖父母にに花嫁姿を見せたい人。
二人の門出として誓いの儀式がやりたい人。
私たちは、挙式に憧れがあり、二人で新しく幸せな家庭を築いていくための誓いの儀式がしたかったのが、結婚式をしたいそもそもの理由でした。
なので、最初から親のために結婚式を挙げるという考えはあまりなかったです。
親を呼ばないようにするために選んだのではなく、理想を突き詰めていったら、結果として親を呼ばない結婚式スタイルになったという感じです。
ただ、親は結婚式に呼ばないとだけ伝えて、自分たちの希望のみを押し通そうとするのは、揉める原因です。
きちんと親を呼ばないで結婚式したい理由を納得してもらえるように説明しましょう。
不仲で絶縁しているならまだしも、ほかの理由で親を呼ばない結婚式をやるのならば、親も喜ぶ代替案を提示すると説得もしやすいです。
結婚挨拶で許可をもらう
私たちは、プロポーズの時すでに結婚式も二人だけが良いと決めていました。
なので、結婚挨拶で、二人だけで結婚式をしたい理由を直接会って説明して、了承を得ました。
結婚式自体に思い入れがなかったからなのか、お互いの家庭事情から遠慮したのか、文句もなく、すんなりと受け入れてもらえました。
後から聞くと、夫のご両親も自らの結婚の際に親戚関係の面倒を避けるためにリゾート婚を選んだそうで、元々理解があったのかもしれません。
感謝を伝える代替案
結婚式に呼ばれないと言うのは、事情があるとはいえ親からしたら少し寂しく感じてしまうものでしょう。
そこで、私たちは結婚式に親を呼ばない代わりに、感謝を伝えるための代替案を考えました。
私は父親と一緒に旅行に行き、その写真をアルバムにして最後のページにメッセージを書きました。
結婚式の定番の感謝の手紙は嫌でしたが、代わりに少しだけ自分の気持ちを伝えられたかなと思っています。
病気の父も、「結婚式より父娘旅行の方が気楽だし楽しかった。短時間の衣装にお金かけるよりも旅行にお金使う方が良い。」と言っていました。
今でもたまにアルバムを見返して、懐かしんでるって!
ここで重要なのは結婚式をやることだけが親への感謝を示す唯一の方法ではないということです。
私たちは、結婚式は新郎新婦ふたりだけで行いましたが、お互いの家族を大切にしています。
遠方の夫のご両親にもよく連絡を取ったり、困ったことがあれば手助けしたりしています。
結婚式の写真も、和装前撮りの写真と一緒に一つのアルバムにまとめて、父親と母親それぞれにプレゼントしました。
確かに結婚式は親に感謝を伝える場として、とても便利な機会です。
しかし、結婚式でしか親を大事にすることができない訳ではないので、旅行に行くなど別の方法で感謝を伝えることも考えてみてください。
そして、一度きりではなく、普段から親のことを気にかけてあげてください。
結婚式しないのは親不孝??
たまに、結婚式をしない=親不孝だと考える人がいます。
しかし私は、結婚式をしないことに問題があるのではなく、
結婚式をしない=自分たちがないがしろにされていると両親に思われてしまうことが問題なのではないかと思います。
そんな時は、別の形でのフォローを考えてみてください。
また、どうして結婚式をやりたくないのでしょうか?逆に、ご両親はどうして結婚式をやって欲しがっているのでしょうか??
お互い理由を話してみて、折衷案の結婚式スタイルを選ぶことも考えてみましょう。
親は花嫁姿が見たいというのなら、格安で挙式だけするというのも一つの手です。
家庭事情で結婚式を諦めないで!
親を呼ばない結婚式は難しい、じゃあもう結婚式をしないという選択する新郎新婦もいるかと思います。
しかし、本当に結婚式をしないことに決めて、後悔しないでしょうか??
私は、少しでも結婚式に憧れがあるのなら、前向きに検討してみてほしいです。
最初から結婚式に興味が無いのならばかまいませんが、家庭事情のせいで結婚式を諦めるというのは、後悔の種になると思います。
数年後に、ほかに方法はなかったのかなと後悔する前に、今、結婚式ができる方法を考えてみてください。
そして、親を呼ばないふたりだけの結婚式がしたい場合、リゾート婚かフォトウェディングの二択になっていないでしょうか??
そこで私が提案したいのが、地元の結婚式場での二人だけの結婚式です。
挙式の誓いの儀式という側面にあこがれている!でもハネムーンは挙式とは別で行きたい場所がある…
という新郎新婦に超おすすめです!
私たちは、ふたりだけの結婚式を挙げて、とても楽しかったですし、幸せでした。
結婚式場の話では、盛大な結婚式では疲れて楽しめなかったため、ふたりだけで挙式をやり直したという新郎新婦の話も聞きました。
地元でのふたりだけの結婚式ならば、準備も簡単ですし、内緒で思い出を作り直すことも可能です。
また、地元での挙式を選べば、試着時を利用して、親にウエディングドレス姿を見せることができます。
私の父親も、病気で挙式本番への参加は難しかったですが、試着姿を見るだけなら気楽なのでちらっと見に来ていました。
両親が離婚していて、どちらを呼べばいいか困っている方も、それぞれ別の試着日に花嫁姿を見に来てもらうという方法もあります。
家庭事情で結婚式を諦める前に、ぜひ自分たちのやりたい結婚式を叶える道を探してみてくださいね。
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