私たちは、複雑な家庭事情もあり、常識にとらわれない形で双方の親への結婚ご挨拶を行いました。
女性側は死別の父子家庭育ち、男性側は離別で、彼氏は父親と母親の両方とも仲がいいという関係です。
なので、結婚のご挨拶は、それぞれの親と一人ずつお会いし、合計3回の結婚ご挨拶を行いました。
結婚挨拶の場所もご実家やお店など様々でした。
今回は、実際の結婚のご挨拶がどのような雰囲気だったかをお伝えします。
結婚のご挨拶をするタイミング
まず、いつ結婚の挨拶に行くかですが、私たちはプロポーズを受けて結婚を決めたらすぐに自分たちの親へ報告し、結婚ご挨拶の日程を調整しました。
ちなみに、彼氏側も彼女側も双方の親とは初対面という関係です。
まずは、彼氏と彼女どちらの親へ先に結婚のご挨拶をするかを決めなければなりません。
嫁や婿などの礼節を重んじる家庭では、どちらが先に結婚挨拶に行くのかという順番も重要になります。
一般的には、もらわれる側への結婚挨拶を先にします。
私たちも、女性側の親への結婚挨拶を先に行いました。
ですが、マナーよりも単に、彼女である私が実家暮らしで、都合がつけやすかったからです。
また、彼氏のご両親は、離婚して別居しているうえに、遠方に住んでいらっしゃるという事情もありました。
そこで、彼氏の父親と母親とは、それぞれ別々にお会いする日帰りのスケジュールを組みました。
結婚のご挨拶をする場所はご実家とお店
次に、結婚のご挨拶をする場所についてです。
場所は、相手の実家にうかがってご挨拶をするのが一般的です。
女性(彼女)側の結婚ご挨拶はお店で
しかし、女性側の我が家は、結婚挨拶に適するかしこまったお部屋がありません。
古くて汚い家だと気持ちも締まらないので、実家以外のレストランなどで、食事をしながら結婚挨拶をすることにしました。
とはいっても、彼氏を実家に入らせたくないというわけではなく、初回の区切りをきちんと行いたかっただけで、一度改まった場所で結婚挨拶をした後は、彼氏は普通に私の実家に遊びに来たりしています。
結婚挨拶をするお店選びは、父親からの「あまりにかしこまった場所だと緊張してしまうから嫌だ」というリクエストがありました。
私の父親は、精神的な病気もあったので、プレッシャーをかけたり、緊張させるような雰囲気は排除して、できるだけ気軽に居れるお店を選ぶことを重視しました。
そこで選んだのは、近所の居酒屋です。
高級料亭だと緊張してしまうので、本当に日常使いするような和食居酒屋です。
和食を選んだ理由は、父親は高齢で、洋食にはあまり馴染みが無いからです。
ただし、個室であることをマストの条件として結婚挨拶のお店選びをしました。
片親育ちだと、私たち彼氏彼女と私の父親の3名しかいないので、3名でも個室利用可能なお店を探すのは少し苦労しましたが、お店に結婚のご挨拶で利用したい旨を伝えると、少人数でも快く了承していただけました。
チェーンのガヤガヤした居酒屋ではなく、個人経営の落ち着いた雰囲気の居酒屋を選んだのもよかったです。
個室は一般席から離れており、周りがうるさいということもありませんでした。
日程は、お日柄などはまったく気にせず、単純に3人のスケジュールが合った日です。
時間は、夜の時間帯で、ディナーを食べながらの結婚ご挨拶としました。
落ち着いた雰囲気の料亭やレストランを予約するには、一休.comレストランを利用するのがおすすめです。
写真が豊富なので、室内の雰囲気もわかりやすいですし、コース料理でもメニュー例を見ながら選ぶことができるので、比較もしやすいです。
男性(彼氏)側の結婚ご挨拶はご実家&お店で
彼氏側とは、お昼に義父とお店での会食、義母とはご実家に伺っての結婚ご挨拶となりました。
義父とお会いするお店は、個室の和食レストランでのランチを選びました。
彼女である私がナイフやフォークのテーブルマナーに自信がなかったということもあり、お箸で食べられる和食のお店にしました。
義父も堅苦しい雰囲気があまり好きではないようで、中堅ランクのお店を選びました。
こちらのお店も、先ほどと同じように、一休.comレストランを利用して予約しました。
テーブルマナーがわからない方は、こちらの本で勉強するのがおすすめです。
お箸やナイフ&フォークを使っての綺麗な食べ方が焼き魚やステーキなど食べ物ごとに紹介されています。
今後もずっと活躍すること間違いなし、所持しておくと心強い一冊です。
世界一美しい食べ方のマナー(Amazon)結婚ご挨拶で外食する場合の費用の支払い
結婚挨拶をレストランなど外食でするときは、費用を誰が支払うのかを事前に決めておくとスムーズです。
結婚挨拶にかかる費用の支払いをどうするかは、色々と考えが分かれる部分です。
挨拶に来てくれた結婚相手をもてなすという意味で親が支払うべきという考えと、結婚の挨拶のために親が時間を割いて来てくれたのだから子が支払うべきという考えがあります。
最近では、彼氏と彼女で結婚挨拶の外食費用を折半するというケースも主流になってきています。
これは、それぞれの家庭の考えや、2人の結婚に対して親が前向きかどうかにもよって変わってきます。
私たちは、彼女側への挨拶での外食費用の支払いは、彼女の私がしました。
娘の結婚のための挨拶として、父親と彼氏に来てもらう食事会を、彼女である私が主催したという考えだったからです。
また、レストランを予約したのは私ですし、父親が高齢ですでに定年退職していたという理由もあります。
彼氏側である義父との挨拶では、彼氏が支払いをしました。
支払いは彼氏彼女で折半でもよく、後でこっそりお金を渡す方式でもよかったのですが、結局かかった金額が双方おなじくらいだったため、そのままになりました。
結婚の挨拶では、どちらの親も私たちの顔を立てて支払いを任せてくれましたが、結婚後に食事に行ったときは、親が今回は出したいと言ったり、子が今回はこっちが出すと言ったり、状況によってさまざまです。
実際にかかった費用は、平均的な結婚挨拶の金額よりもかなり安く、一人当たり5千円程度でした。
結婚のご挨拶の服装&持ち物
次に、結婚のご挨拶での男性と女性の服装をご紹介します。
男性(彼氏)側の結婚ご挨拶の服装
まずは、彼氏である男性の服装ですが、前述のとおり、彼女である私の父親は堅苦しい感じが苦手なため、緊張させないように彼氏にはスーツ以外で、ネクタイもなしの服装で来てもらうようお願いしました。
すると、彼氏は襟付きシャツの綺麗めコーデでちょうどいいかしこまり具合で来てくれました。
女性(彼女)側の結婚ご挨拶の服装
女性の私の服装は、結婚ご挨拶をしたのが春先だったので、襟付きシャツにロングスカート、トレンチコートというコーデにしました。
結婚ご挨拶では、女性の服装はワンピースが定番と言われていますが、所持しておらず、わざわざ新しく購入することもしませんでした。
ただし、持ち物としてストッキングが伝線したときのための予備を持って行ってください。
アクセサリーに関しては、私は普段は彼氏からプレゼントされたネックレスやピンキーリングを身に着ける習慣があったのですが、結婚挨拶では、アクセサリーは何もつけませんでした。
結婚ご挨拶での持ち物
結婚のご挨拶に持参する手土産に関しては、こちらの記事をご覧ください。
片親ならではの手土産選びの注意点についてもご紹介しています。
手土産を買いに行く余裕がない場合、また、手土産に関しては、私たちのように、離婚されたご両親に1日のうちに別々でお会いするときには、もう一つ配慮した方がいいポイントがあります。
私たちは手土産を事前に購入しておいたのですが、先の父親と会う際には、母親への手土産はロッカーに預けておきました。
季節にもよりますが、気温によっては傷んでしまうことも心配されるので、駅ビルやデパートの中など空調の整った場所にあるロッカーを探しておくのがおすすめです。
もしくは、大きめのカバンを持って行って隠しておくという案もあります。
女性(彼女)側の親への結婚挨拶の流れ
ではいよいよ結婚ご挨拶当日のお話です。
まずは彼女である女性側の父親への結婚挨拶から。
待ち合わせは、彼氏は一人でお店へ、私は父親と一緒にお店へ行きました。
お店の中で合流する段取りです。
一応、彼氏が先に入室できているように、連絡を取り合っていました。
お店に到着して彼氏が父親に会ったら、手土産を渡して、会食の始まりです。
お決まりのセリフの切り出し方
結婚挨拶で気になるのが、結婚のお願いをいつ切り出すかです。
一般的には、料理が出てくる前に結婚のご挨拶を切り出すことも多いようですが、私たちは、少しでも和やかな雰囲気になってから切り出した方がいいと考えて、最初は普通に歓談していました。
話の内容としては、入籍の時期や結婚式、子供をどうするのかなど、一般的に親からよく聞かれるとされる話は、あまりしませんでした。
なぜなら、そういった話は、普段から私自身が父親に自分の思いを話していたからです。
なので、結婚挨拶では、私たち父娘の思い出話をすることが多かったです。
普段は無口な父親も、頑張ってしゃべってくれたので、グダグダにならずに済みました。
彼氏が、話しやすいようにいろいろと父親に質問してくれたのもよかったです。
しかし、結婚に関係のない話で盛り上がると、結婚の挨拶を切り出すタイミングが難しいです。
そんな時に、お店の方がサプライズで結婚お祝いのお料理を特別サービスで提供してくださいました。
それがきっかけとなり、彼氏は座っていた座布団から一度離れて姿勢を正し、「娘さんとの結婚をお許しいただけないでしょうか」と頭を下げて結婚のお願いをしてくれました。
父親は反対することもなく、「はい、どうぞ」という軽い雰囲気で答えていました。
もしかしたら、私は彼氏と付き合っていた頃から結婚して実家を出ていくことを父親に匂わせていたので、すでに覚悟ができていたのかもしれません。
それに、私は普段から、彼氏がどんな人なのかをめちゃくちゃ父親に話していました。
だから、すでに彼氏への信頼度が高かったというのも、すんなり結婚を受け入れてもらえたポイントだと思います。
そして、最後に3人で写真を撮って、お店の前で解散しました。
結婚挨拶にかかった時間は、晩ご飯の食事をしながら&話が盛り上がったということもあり、3時間も経過していました。
一般的には、もう少し短く2時間程度にしておくのがおすすめです。
男性(彼氏)側の親への結婚挨拶の流れ
次は、彼氏である男性側の父親と母親、別々での結婚挨拶です。
話す内容は家庭事情と結婚式について
彼氏側のご両親への挨拶は、私の育った複雑な家庭環境について自分の口で直接説明するというのが課題でした。
詳細はこのブログのほかの記事で書いたので省きますが、婚約が破談になりかねない家庭事情です。
事前に彼氏が電話で説明してくれているものの、やはり自分の口から説明して、真摯に向き合いたいという思いがありました。
また、家庭事情から両家顔合わせを省略したい旨や、結婚式を新郎新婦だけで挙げる旨についてもお話しして了承を得るのが課題でした。
男性(彼氏)側の父親への結婚挨拶
まずは、彼氏の父親である義父とのお昼のレストランで結婚ご挨拶です。
お店の前で合流して、部屋に案内されたら一言自己紹介したのちに手土産を渡しました。
その後、座って自己紹介、軽く雑談を10分ほどしたら、私から結婚の話を切り出しました。
私はもうその日は新幹線に乗る前からずっと緊張していて、会食の最初で伝えるべきことを伝えないと心臓が壊れそうでやばかったので、早めに大事な話をしたかったのです。
私の育った家庭事情についてすべてを説明したあと、「この件に関しては何か問題が起こっても、自分で処理して、彼氏にも迷惑はかけないので、結婚のお許しをいただけないでしょうか」と伝えました。
すると、快く結婚のお許しをいただけたどころか、義父からプレゼントまでいただいてしまいました。
私の父親の印象も、先に会った彼氏が話してくれたので、義父の心配も減ったようでした。
また、結婚式についても、夫婦2人きりでやろうかと思っている話を伝えました。
すると、義父母も招待客の人数バランスが合わないなどの問題で、海外で2人で結婚式を挙げたそうで、結婚式も自由にしなさいと快く受け入れてもらえました。
その後の話の内容は、義父の昔話などを中心に歓談しました。
彼女の私は喋るのがあまり得意ではないので、お話上手な義父のおかげでだいぶ助かりました。
会食をお開きにする時間は、義父にはあらかじめ、その後義母と会う予定を知らせていたので、あまり長くならないように気遣っていただきました。
ランチということもあり一時間半ほどの会食でした。
男性(彼氏)側の父親への結婚挨拶
最後は、彼氏の実家に行って、義母への結婚ご挨拶です。
ご実家に到着してお部屋に通されたら、一言自己紹介をして手土産を渡しました。
そして、お茶とお菓子を出していただき、少しお話をした後、私から結婚のご挨拶をしました。
こちらもとても緊張しましたが、義母にも結婚を受け入れていただけました。
結婚式についても了承を得られました。
和装前撮りを彼氏の地元でやって義母にも見に来てもらうのはどうかという提案もしたのですが、気を遣わずに自由にやっていいよと言ってもらえました。
あとは彼氏の話を中心に歓談しました。
彼氏の幼いころのアルバム写真をみせてもらったりして楽しかったです。
会食の場合は、目安の時間が決まっていて、最後のデザートがそろそろお開きの合図となりますが、ご実家での結婚挨拶だと終了のタイミングに困ってしまいます。
そこで、私たちは事前に、どのくらいの時間で挨拶を切り上げるかというのを彼氏彼女で決めていました。
私からは言い出しにくいことなので、彼氏が時間をチェックして、「そろそろ帰るよ」と言ってくれました。
義母も、私たちが日帰りで結婚挨拶に来ていることを知っているので、引き留められることもありませんでした。
結局、ご実家での義母への結婚挨拶は1時間もかかりませんでした。
結婚のご挨拶後のお礼状
結婚挨拶を終えた後は、お礼の連絡をするのがマナーとされています。
しかし、彼女の父親は、堅苦しいことが苦手なので、娘の私が彼氏から来たLINEメッセージを代読する程度で済ませました。
彼氏の父親と母親には、彼女の私から絵葉書を贈りました。
マナー的には封書の手紙の方が適しているのですが、あまりにかしこまりすぎると、義父母に気を遣わせてしまうことになりそうだったので、絵葉書を選びました。
彼氏から、義父母にお礼状は別に送る必要が無いと思うと言われたので、間を取りました。
結婚挨拶後に、お礼状を送るかや、封書の手紙かはがきにするかは、それぞれの親御さんのマナーに対する考え方や性格によって変わってきますので、確認してみてください。
兄弟や親戚への結婚あいさつ回り
彼女の私は一人っ子ですが、彼氏にはお兄さんがいらっしゃいます。
なので、また別日に義兄とも会ってご挨拶をしました。
義兄はすでにご結婚されていたので、義兄の奥様も一緒にお会いしました。
また、彼女である私の実家のすぐ近所に親戚の叔父が住んでいるので、そちらへも手土産を持って軽く挨拶に行きました。
墓参りで出くわす可能性もあるので、事前に挨拶しておいた方がいいと思ったからです。
他にも親戚はいるのですが、普段から交流が無いため、連絡はしていません。
一方で、彼氏の方は、親戚が多く住んでいるのが飛行機の距離なので、直接出向いての結婚挨拶は失礼ながら省略させてもらいました。
緊張いっぱいの結婚ご挨拶で失敗しないためのポイント
最後に、結婚ご挨拶に関して、私がやっていてよかったなと思ったことをご紹介します。
まず、両親の立場からすると、事前に子供結婚相手がどのような人物かがわかっていると、安心感が増すものです。
例えば、彼氏彼女のお付き合いの期間が長くても、恋人の存在を親に伝えていないとします。
すると、親の視点から見ると、急に恋人がいると言われて、さらには結婚もすると伝えられると結構な衝撃ですよね。
特に私は父子家庭の一人娘だったので、父親に急激なショックを与えないように、前もって彼氏がいるという話を伝えておきました。
次に、親への挨拶は、結婚をするにあたっての第一関門とも言えます。
それぞれの家庭の結婚への考え方を知る良い機会でもありますが、一歩間違えると婚約が破談になりかねません。
結納をするしないや、手土産の好き嫌い、お礼の方法など、親が望むマナーを確認しておくことも重要です。
結婚のご挨拶を、節目の儀式として礼節を重んじる家庭もあれば、気楽にお話しして結婚相手の人柄を知りたいという家庭もあるでしょう。
自分の両親がどういった考えの持ち主なのかを彼氏彼女感で共有しておいてください。
そして、相手の両親が全員、お話上手であるとも限りません。
私の父親のように、人見知りで無口な場合もあるでしょうあ。
会話の無いように困ったときのために、どんな話をしようかと、せっかく会える彼氏彼女の親御さんに聞いてみたい質問を事前に考えておくのも一つの手です。
また、結婚挨拶で親の地雷は踏みたくないですよね。
事前に彼氏彼女間で、親が聞かれると嫌がることを共有しておくことも必要です。
結婚挨拶の大切なポイント
- 普段から彼氏彼女の話をしておく
- 親のマナーに対する意向を確認しておく
- 会話が詰まったときように質問を考えておく
- 事前に避けた方がいい話題を聞いておく
結婚ご挨拶は、とても緊張するとは思いますが、意外と、親の方も緊張しているものです。
あまり心配しすぎずに、自分自身の人柄を誠実に伝えられるように、落ち着いて頑張ってください。
私の父親は精神疾患という特殊な事情があったので、結婚挨拶をしたお店や服装は、普通の方たちよりもかなりカジュアル寄りだと思います。
なので、参考にならない部分もあるかと思いますが、少しでも役に立っていたら嬉しいです。
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